介護福祉士の資格

介護福祉士という資格は1987年に出来たとても新しい資格ですが、この資格ができる背景は一体どんなものだったのでしょうか?このページでは介護福祉士が必要となったのは何故なのかを解説していきたいと思います。

介護福祉士が生まれた背景

その昔、親の介護というのは子供がやって当然、家族の面倒は家族で見るのが当然、夫の親の面倒は妻が見るのが当然という常識が日本にはありました。この家の女性に与えられていた仕事はとてもきつくて辛いもので、報酬のない労働と揶揄される声が当時からあったほどでした。

しかし、時代が移り変わるにつれて、そのような風習は古いものとして世の中から消えてなくなり、女性の社会進出が進み、子供の数が減っていきました。子供の数が減り、高齢化が進むと社会は増える高齢者と減っていく若者という図式になっていき、無化のように介護する余裕のある人たちがいなくなってしまいました。

そこで、登場したのが有料老人ホームに代表される介護福祉施設なのです。この介護福祉施設において高齢者を看護する専門職が生まれ、介護技術のスペシャリストが必要になってきました。そして1987年に社会福祉士と介護福祉士の資格が新設され今日にいたるというわけです。有料老人ホームなどの介護施設も増えていて、介護士の需要は高まっています。

介護福祉士の資格を取るには?

介護福祉士の資格を取るには2つの方法があり、1つは介護福祉養成施設に通って卒業と同時に資格を得る方法、もう1つは介護福祉士の国家試験を受験して合格するとう方法です。1つ目の介護福祉施設というのは、厚生労働大臣が指定した専門学校などの施設のことで、高校を卒業の資格があれば通うことが出来ます。

また、2つ目の国家試験ですが受験するには条件があり、福祉施設などでの介護業務経験が3年以上ある者、または高等学校 福祉科福祉コースを卒業しているものに限り試験を受ける事が出来るとなっているため、これから介護福祉士を目指す人で、現在介護の仕事に就いていないという方にとっては1つ目の条件である福祉養成施設の指定を受けた学校に通うのが一番の近道といえるでしょう。

ホームヘルパーとの違い

介護関連の資格にはホームヘルパーという資格もありますが、この資格と介護福祉士の資格は全く違うものです。ホームヘルパーは公的認定資格といって、国や自治体が指定した企業などの団体が運営している資格であくまで国からは認定を受けているというだけですが、介護福祉士の場合は国家資格で国や自治体が直接運営している試験のため資格としてはランクが上ということになります。もちろんその分、取得の難易度はあがりますが、老人ホームや、障害者福祉施設、在宅介護支援施設など介護福祉士を必要としている施設や職種はたくさんあるため介護福祉を仕事としたいという方には是非目指してほしい資格です。

今後の高齢化社会に対応するためにも、介護福祉士の養成は国としても大きな目標の1つとなっており、さらに、さらに医療の現場でも介護の必要性が高まってきています。身体的な障害を直すことに重点をおく今の医療では、患者さんの精神的なケアに限界があり、病気と心との関係が密接なものと考えられている現代の医療現場において介護福祉士の存在が重要視され始めているのです。このような背景もあり、今後医療や、看護、リハビリなどの医療施設との連携を計る橋渡し的役割としても介護福祉士は期待されています。